Unreal Engine 4とArduinoで遊ぼう(準備編)

Unreal Engine 4 (UE4) Advent Calendar 2015 22日目の記事です。

昨日はEpic Games Japan シモダジュンヤさんの「裏ゾーンUE4(Unreal Engine 4の普段語られない裏ワザ)」でした。さすが中の人だけあって、非常に濃いネタでした。さっそく今日から使います!

今日はUnreal Engine 4(以下UE4)と、そのプラグインであるUE4Duinoを使い、Arduinoに接続した温湿度センサーから温度と湿度を取得してゲーム画面に表示するまでの手順を簡単に説明します。UE4とArduino間のデータのやりとりはシリアル通信を使います。

書き始めたら非常に長くなってしまったので、今日はUE4.10.1環境にUE4Duinoプラグインをインストールするところまで説明します。

必要なもの

この記事を書いてる環境(2015年12月22日現在)

事前準備

UE4Duinoのプラグインを生成する

新規プロジェクトを作成するためにUE4.10.1を起動します。
ここで作成するプロジェクトはUE4.9用のプラグインをUE4.10で使えるようにするために使う一時的なプロジェクトです。

新規プロジェクトタブを開いて、C++タブを選択します。ブループリントではなくC++なので注意してください。
First Personを選択し、プロジェクトの保存場所を指定します。
ここでは D:\Unreal Projects\UE4Duino_tmpという名前でプロジェクトを作成しました。

エディタの画面が表示されます。

エディタが起動したら、いったん終了させます。同時に起動してくるVisual Studioも一緒に終了させてしまいます。保存をうながすダイアログが出てきたら保存してください。

上で作成したプロジェクト(UE4Duino_tmp)の保存場所を開きます。
ここではDドライブのUnreal ProjectのUE4Duino_tmpとして説明します。

このフォルダに Plugins という名前でフォルダを作成します。

先ほどダウンロードしたUE4Duinoのプラグインを解凍して、今作ったPluginsフォルダにコピーします。

コピー後は以下のようなフォルダ構成になります。

ここでもう一度UE4Duino_tmpプロジェクトを開きます。

途中で以下のようなダイアログボックスが出てくるので[はい(Y)]をクリックします。

しばらく待つとエディタの画面が表示されます。

プラグインのインストールがうまくいったかどうか確認してみましょう。

メニューの[編集]から[Plugins]を開きます。

以下のように FusionLabz. UE4Duinoが表示されていればOKです。

ふたたびエディタを終了します。

次に新規プロジェクトを作成します。

今度はC++ではなくブループリントで作ります。もちろんC++で作りたい人はC++でもOKです。

ここではD:\Unreal Projects\UE4Duino410という名前でFirst Personなプロジェクトを作成します。

エディタの画面が開いたら、また終了します。
(開いたり閉じたりで面倒ですが、もう少しの辛抱です。)

次にUE4Duino_tmpでリビルドしたUE4Duinoプラグインを、新たに作ったUE4Duino410フォルダにコピーします。

Pluginsフォルダごとコピーします。

これでUE4Duino410プロジェクトでUE4Duinoが使えるようになりました。

さっそく起動して確認してみましょう。

UE4Duino410プロジェクトを開いたら、メニューから[編集]→[Plugins]を開きます。

以下のようになっていればUE4Duinoのインストールは成功です。

おつかれさまでした。

次はArduinoの設定です。

Unreal Engine 4とArduinoで遊ぼう(Arduino編)