Unreal Engine 4 (UE4) Advent Calendar 2015 22日目の記事です。
昨日はEpic Games Japan シモダジュンヤさんの「裏ゾーンUE4(Unreal Engine 4の普段語られない裏ワザ)」でした。さすが中の人だけあって、非常に濃いネタでした。さっそく今日から使います!
今日はUnreal Engine 4(以下UE4)と、そのプラグインであるUE4Duinoを使い、Arduinoに接続した温湿度センサーから温度と湿度を取得してゲーム画面に表示するまでの手順を簡単に説明します。UE4とArduino間のデータのやりとりはシリアル通信を使います。
書き始めたら非常に長くなってしまったので、今日はUE4.10.1環境にUE4Duinoプラグインをインストールするところまで説明します。
必要なもの
- UE4が動くWindows PC
- Arduino x 1台
Arduino UNO 2,940円
他のArduinoでもいいけど最初は純正のUNOがお勧め。 - USB2.0ケーブル(A-Bタイプ) x 1本。家にあるものを使ってもいい。
USBケーブル Aオス-Bオス 1m 60円(税込)
USBケーブル Aオス-Bオス 1.5m 130円(税込) - ブレッドボード x 1個
ミニブレッドボード BB-601(スケルトン) 170円 - ジャンパコード(ジャンパワイヤとも言う)(オス-オス) x 5本
ブレッドボード・ジャンパーコード(オス-オス)セット 220円(税込)
ブレッドボード・ジャンパーコード(オス-オス)(10cm)20本セット 180円(税込) - 温湿度センサー
HDC1000使用 温湿度センサーモジュール 680円(税込)
この記事を書いてる環境(2015年12月22日現在)
- Windows 10 Pro 64bit
- Unreal Engine 4.10.1
- Visual Studio 2015 Community Edition
- Arduino IDE v1.7.8
- UE4Duino UE4.9 & Windows 10対応版(2015年10月30日版)
- Arduino Duemilanove (2009年頃に買ったArduino。そろそろUNO買いたい。)
事前準備
- UE4をインストールする
- Visual Studio 2015 Community Editionをインストールする
- Arduino IDE v1.7.8をインストールする
- UE4Duinoをダウンロードする
UE4.9が対象となってますが、UE4.10でも動きます。
UE4Duinoのプラグインを生成する
新規プロジェクトを作成するためにUE4.10.1を起動します。
ここで作成するプロジェクトはUE4.9用のプラグインをUE4.10で使えるようにするために使う一時的なプロジェクトです。
新規プロジェクトタブを開いて、C++タブを選択します。ブループリントではなくC++なので注意してください。
First Personを選択し、プロジェクトの保存場所を指定します。
ここでは D:\Unreal Projects\UE4Duino_tmpという名前でプロジェクトを作成しました。
エディタの画面が表示されます。
エディタが起動したら、いったん終了させます。同時に起動してくるVisual Studioも一緒に終了させてしまいます。保存をうながすダイアログが出てきたら保存してください。
上で作成したプロジェクト(UE4Duino_tmp)の保存場所を開きます。
ここではDドライブのUnreal ProjectのUE4Duino_tmpとして説明します。
このフォルダに Plugins という名前でフォルダを作成します。
先ほどダウンロードしたUE4Duinoのプラグインを解凍して、今作ったPluginsフォルダにコピーします。
コピー後は以下のようなフォルダ構成になります。
ここでもう一度UE4Duino_tmpプロジェクトを開きます。
途中で以下のようなダイアログボックスが出てくるので[はい(Y)]をクリックします。
しばらく待つとエディタの画面が表示されます。
プラグインのインストールがうまくいったかどうか確認してみましょう。
メニューの[編集]から[Plugins]を開きます。
以下のように FusionLabz. UE4Duinoが表示されていればOKです。
ふたたびエディタを終了します。
次に新規プロジェクトを作成します。
今度はC++ではなくブループリントで作ります。もちろんC++で作りたい人はC++でもOKです。
ここではD:\Unreal Projects\UE4Duino410という名前でFirst Personなプロジェクトを作成します。
エディタの画面が開いたら、また終了します。
(開いたり閉じたりで面倒ですが、もう少しの辛抱です。)
次にUE4Duino_tmpでリビルドしたUE4Duinoプラグインを、新たに作ったUE4Duino410フォルダにコピーします。
Pluginsフォルダごとコピーします。
これでUE4Duino410プロジェクトでUE4Duinoが使えるようになりました。
さっそく起動して確認してみましょう。
UE4Duino410プロジェクトを開いたら、メニューから[編集]→[Plugins]を開きます。
以下のようになっていればUE4Duinoのインストールは成功です。
おつかれさまでした。
次はArduinoの設定です。